ずんだ餅のひとりごと

もしも明日 さよならも言わずにあなたが逝ってしまったら


何万粒もの涙で湖ができるほどわたしは泣いてしまう


ひとしきり泣いて


涙でできた湖で顔をあらい


指で髪をすいて湖にうつる自分の顔を確かめるようにうなずいて立ちあがります


太陽の光は頭のてっぺんをあたためてこわばった肩と頬をなだめます


腕のちからがぬけてくるとお腹のあたりがまあるく温かくなってきました


空を見あげて眩しさに瞳をとじると瞼のうらはたくさんの色で満ちていました


わたしは祈ります


いつの日か涙でできた湖に藻や魚がはぐくまれますように


たくさんの光と色で私を満たした太陽が


いつまでもいつまでもこの世界のすべての生きものを優しく包みますように